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  • 執筆者の写真Ryotaro Kobayashi

リターンツアーの実施とプロジェクトの完了

2023年2月24日、ついに3年越しのご支援者のみなさまへ向けたリターンツアーを開催することが出来ました。4人のプロジェクトメンバーで2日間の行程をスムーズに進行させるため、入念に打ち合わせと役割分担をして臨んだ当日。

私は朝一でキハ183系がファランポーン駅横のデポに入っていないか確認しに行ったところ野良犬に背後から襲われ噛まれるというアクシデントがありましたが、集合時間には参加者全員が集まり、1日目はDD51撮影会へ向かいました。

THN型という日本製のタイ向け気動車に揺られ現場へ向かいます。海外までお越しになるご支援者のみなさんはやはり強者。異国の鉄道利用もなんのその。不安そうな顔の方は一人もいらっしゃいません。現場までの行程はとても安心でした。

ノンプラドック駅に到着したところ、、、DD51が1機しかありません。一抹の不安が。

1142号機は現場が遠く、ノンプラドックへ戻すことが出来なかったとのこと。参加者のみなさんは本音では2機ならんで撮影したかったのだと思いますが、ご理解をいただき、「現場で元気に稼働しているならば嬉しい」とまで温かいお言葉をかけてくださりました。

1137号機を被写体に思い思いに撮影。九州鉄道記念館の北斗星ヘッドマークに加え、自前のヘッドマークをご持参された参加者もいらっしゃり、大雪、カシオペアの復活です。

辛嶋さんの指導内容や機器の説明会も大盛況。前のめりで説明を聞き、質問攻めにあってました。

その後、光線が西日になったところで、DD51を東へ移動させ、撮影がお得意なご参加者の指導の下、ベストポジション(停車位置)に機関車を止め、最後の撮影会を行いました。直近で開催された日本国内の有料撮影会が太陽の位置を全く無視した内容だっただけに、今回の対応は大好評。みな興奮しながら撮影に没頭されていました。

集合写真を撮影し、ノンプラドックへ戻り、帰りは客車列車に揺られながらバンコクへ戻りました。

リターンツアー2日目は元ブルトレ客車を貸し切った泰緬鉄道の旅です。とても印象的だったのは、相席になった方々がとても仲良くなっていくだけでなく、自然と通路側の補助席に移動し、別のボックスの参加者とも話がどんどん弾んでいったことです。これはバスや飛行機では起こりえない、鉄道ならではの移動手段だけでない人と人との出会いの場でもある温かい雰囲気でした。改めてて鉄道の良さを実感しました。

途中駅での観光停車時間ではタイでの買い物や撮影、見学をお楽しみいただきました。

ナコンパトム駅では複線化工事の影響で使用できるホームが減少しており、複数の列車が駅手前で玉突き状態。タイ国鉄の列車裁きを見るのは楽しかったものの、発車は30分以上遅れるというアクシデントもありましたが、これもタイ国鉄ならではの楽しみ方です。

目的地のタムクラッセ桟橋駅ではそれぞれのベストポジションに移動し、後続の普通列車を撮影。日本ではあり得ない間近な撮影スポットでは全員大興奮。とても楽しい体験になりました。

帰路のカンチャナブリでは、泰緬鉄道博物館にお邪魔し、テリーマッタンGMさんの体験談や想いも交えた説明を受けました。この泰緬鉄道は旧日本軍がアジアへ侵攻していく中でタイとミャンマーとの間の物資輸送のために建設した鉄路であり、タイでは日本の車両に会えるだけでなく日本の歴史も学べるのです。

惜しまれながらも太陽が落ちていく中、ブルトレ車両に揺られながらバンコクへ戻り、一人、また一人と解散していきました。

一部の方は、キハ183系がちょうどデポに戻っていたとのことで撮影に行っていたようで、日本を引退した車両たちに会えるとても濃厚な2日間になり、企画側としてもとても満足しました。

当初は1年で完了予定のプロジェクトでしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で3年間かけて実施することになりました。ご支援者の方々にはそれでも温かく見守り続けていただき、こうして無事、大勢のリターンツアーの参加もいただきながらプロジェクトを完了することが出来ました。

この場をお借りしてお礼申し上げます。誠にありがとうございます。

DD51はこれからもタイ国鉄の複線化、さらに新線工事に従事する予定です。みなさまの末永いご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

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